原発推進派のみなさんへ 「現実的な」原発存続の道を提示してください

原発推進派のみなさんへお願いがあります。

原発推進を主張されるのなら、どうか「原発は経済に必要」「日本の原発は安全」と繰り返すのではなく、現実的な原発存続の道を示してください。

福島第一原発事故により、「日本の原発は安全」という認識は成り立たなくなりました。また、事故による大規模な避難を強いたり、計画停電によって製造業に打撃を与えたことによって、「原発は経済に必要」どころか、日本経済に大ダメージを与えかねない状況です。福島第一の廃炉にかかる兆単位の費用も今後の日本経済を圧迫するでしょう。さらに、今回の事故で原発の安全対策がこれまでとは比較にならないほど強く求められるのは必至で、津波対策、電源喪失対策にかかる費用もかさみ、原発自体のコストも増大します。そのコストを電気料金に転嫁させるのであれば、製造業へのダメージは計り知れないでしょう。また、脱原発派からの「既存の火力発電によって原発の発電量はまかなえる」という意見に対する説得力のある反論も見たことがありません。

1970年代のオイルショック時には原子力発電が国策として推進された意義はあったかもしれませんが、2011年の現在、福島第一原発事故が起こってしまった以上、国策として原発を推進することはもはや困難です。国策であること(電力の市場独占や原子力推進の補助金)にあぐらをかいた「原発は経済に必要」「日本の原発は安全」という主張では、誰も説得できません。どうか、現実的な原発存続の論を聞かせてください。