脱原発の主張(1) 原子力発電 推進派の主張を検証する

原子力発電推進派の主張をまとめてみたいと思います。

1 原発は日本経済にとって必要である。

これには二つの意味が込められている、と考えます。
一つは、日本の電力の30%を原子力発電が支えていて、その30%をなくしてしまったら電力供給が成り立たず、その結果産業も大打撃を被る、というものです。
もう一つは、東芝や日立など原子力発電の設備を受注している会社があり、そちらの商売が日本経済の発展に寄与している、という考え方です。
国内のプラント開発だけではなく、日本はここ二、三年で原発輸出を積極的に推し進めています。

2 原発は国策として推進してきたから、安全性を高めればよい

1970年代のオイルショック以降、化石燃料に頼らない発電、ということで原発開発が国策として推進されてきました。ここでいう国策は「国民的合意のもとづく政策」という意味ではなく、安定して政権を担当した自民党が推進した政策、という意味です。

3 原発はコストが安い

近年高騰する化石燃料を使う火力や、新しく開発する再生可能エネルギーよりも原発の方がコストが安い、という主張です。


4 資源のない国、日本にとって原発は夢の発電

化石燃料がほとんど採掘できない日本は、原子力に頼るべきだ、という主張です。

ざっとこんな感じであろうと思われます。
これらの主張に対する検証を次の記事で行ないます。